「呪い返し」はどの程度ですか?

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紗季です。
祈祷をご依頼される方から、よくこのような質問を頂戴いたします。

「祈祷を依頼する場合、どの程度の呪い返しが来るでしょうか?」

私自身は「呪い返し」について一般の方に説明する際に、
呪術の目的・規模の大小に関わらず、呪術という事案に関わる以上は祈願者様(依頼者様)にもわずかながら呪い返しの影響が生じます、
といったことをお伝えしております。
ただしこれだけでは単に祈願者様をビクビクさせるだけに終わってしまいますから、
「よって、特に儀式の期間中は日頃以上に注意して、お過ごしくださいませ」
と付け加えております。
 この説明の本質は以下の通りです。

本来の「呪い返し」というものは、呪術行為の跳ね返り、あるいは反作用として、行為者自身に生じるものでございます。
従いまして、呪術行為を行う祈祷師(呪術師)が、その影響を受けることになります。
これを「本来の呪い返し」あるいは「狭義の呪い返し」と呼んでおります。
依頼者様は呪術行為をするわけではありませんので、「本来の呪い返し」の影響を受けることはありません。
しかし、呪術という非日常的な事案に関わるわけですから、儀式の期間が近付けば、いくら心穏やかに過ごしたくとも
どこか神経が高ぶったり、落ち着きがなくなってしまいます。これによって夜間の睡眠不足を生じ、日中は注意力が散漫に
なってしまうことも予想され、場合によっては事故などを誘発する危険性もあります。
このことは、本来の呪い返しの影響とは異なりますが、呪術という事案に関わることにより受ける影響という意味では、
「広義の呪い返し」とも呼ぶことができるでしょう。
従いまして私どもでは、祈願者様に上記の内容を説明し、できるだけ夜間は充分に睡眠を取って頂くようにお願いし、
日中は普段以上に周囲に注意してお過ごしいただくことをお願いしております。